10月06日
(金)
2023年

RightFind Navigateの最近の4つの進化(およびその理由)


RightFind Navigateは、データサイロを解消し、1つのツールでコンテンツをより見つけやすく、アクセスしやすくすることによって、組織がデジタル資産価値を最大化するのを支援するために作られました。

すべてのデータにアクセスするために単一のソースが必須だとは思わないなら、次のことを考えてみてください。QuatalogとCornell UniversityのEllis Idea Labが2021年に行った調査(英文記事)によると、回答者の43%が複数のオンラインツールを切り替えるのに時間がかかりすぎていると報告しています。そして、10人の内6人はさまざまなアプリケーションにまたがって情報を追跡するのは困難だと述べています。

具体的には、RightFind Navigateは、研究開発型企業の多数部門の特殊なニーズに応えるデータソースを一元化します。含まれているのは、科学文献、法規制情報、臨床試験、カンパニーインテリジェンス、医薬品、疾病、助成金、会議抄録、プレプリント、ニュース、化学情報、社内データ、画像や動画、特許などです。

この投稿では、RightFind Navigateのエクスペリエンス向上を目指して、私たちが昨年中に行った最大の変更のいくつかを振り返ります。

 

データソースコネクターを6つ追加

 

RightFind Navigateは、一般に利用可能なデータ、ライセンス供与を受けたサードパーティーデータベース、社内で作成された専有情報などの情報源を一元化して、集約的な検索エクスペリエンスを提供することを目的にしています。検索の適合性を高めるために非常に重要なのは、自社が使用しているデータソースにアクセスできることです。クライアントの要望に応えて、RightFind Navigateはコネクターを追加導入して、新たなデータソースに対応できるようにました。その中には、ClinicalTrials.gov、IFI Claims、ChemBL Compounds、medRxiv、ChemRxiv、Microsoft SharePoint、Google Drive、SitetroveとTrialtrove、Henry Stewart Talksが含まれます。

今ではRightFind Navigateは、複数のコンテンツタイプにまたがる40以上のデータソースに対応しており、その数はさらに増えています!私たちのデータソースコネクターの一覧はクライアントおよびユーザーの直接的なフィードバックに基づいて増えており、組織内のステークホルダーに最も価値が高いデータを提供するのを支援しています。

 

化学データとボキャブラリーの導入

 

化学は基礎科学であり、化学物質は、医薬品から食品、エネルギー、消費者向けパッケージ商品まで、幅広い分野の研究開発型企業が作る製品のすべてに入っています。構造、ユニークID、ブランド名、一般名などを含めて化学物質の名称の幅の広さを考えると、特定の化学物質に関連する全文献をノイズなく見つけるのは困難です。

そこで、新しい化学ボキャブラリーがRightFind Navigateに追加されました。セマンティック検索能力が向上して、化学分野のユースケースを網羅します。上述した通り、RightFind NavigateはChemBL Compoundsをデータベースに加えたため、医薬品のような性質を持つ生物活性化合物にアクセスするレイヤーが1つ増えました。NavigateはまたChemBLもボキャブラリーとして活用しています。これが特に有益なのは、次のことができるようになるからです。

  • 化合物名あるいはIDのいずれでも検索が可能です。分子式、canonical SMILES、InCHI、InCHIKey、同義語も含まれます。
  • コンセプトを拡大して、SMILES、InCHI、InCHI Key、商標名などの表記方法で構造、構造名、同義語が示されます。
  • 化合物の代替形態が示されます。親化合物と変化物を含み、化合物あるいは代替形態をクリックすると、ChEMBLでさらに詳しい情報が得られます。代替形態は、化合物をさまざまなプロセスで用いることができるようにするための方法です。

 

検索の進化

 

堅牢な検索エクスペリエンスに対する投資や注力は引き続き、CCCのRightFind Navigateクライアントの最優先課題です。Imbue Partnersの最近の調査「Accessing and Analyzing Relevant Content in Today’s Information Chaos: R&D Challenges and Opportunities(英文記事)(今日の情報カオスにおいて関連の深いコンテンツにアクセスして分析する:R&Dの課題と機会)」では、日常生活におけるパーソナライズされた検索が、すべてのアプリケーションの検索に対する期待を変えたと論じられています。Imbueには次のように記されています。「……75%の人々はGoogle検索で最初のページしか見ない。潜在的な情報の幅は甚だしく限定されている(Dean, 2020)。このデータを踏まえると、個々の研究者に最も関連性が高い情報が検索結果の先頭に表示されることは、これまでになく重要になっている」

RightFind Navigateで検索結果が表示される順番は、4つのエリアにおいて各結果がどれほど強いかによって決まります。4つのエリアとは、キーワードマッチング、明確なパーソナライゼーション(つまり、アカウント環境設定におけるユーザー設定)、そして最近加えられたのが出版物のリーセンシーと黙示的なパーソナライゼーションです。検索結果がこれらの4分野を満たすほど、検索結果で高い位置に表示されます。黙示的なパーソナライゼーションについては、個々のユーザーがRightFind NavigateとRightFind Enterpriseをどのように活用しているかに基づいて、各々により関連の深いコンテンツを上位に示します。このようにして研究者は研究に関係が深いコンテンツをより迅速に見つけることができます。

 

新しいデータビジュアライゼーション

 

大量の結果の中でトピック間の関連性を明らかにすることが、新しいインタラクティブビジュアライゼーションによって容易になりました。これは、検索結果のトピック間で関連性を探ることを可能にする機能です。これはMeSH、ChEMBL、SciBite VOCabsなどのボキャブラリーを有効にして利用することで可能になりました。Imbueの調査(英文記事)では、次のように強調されています。「データからナレッジを抽出する能力は、ライフサイエンス企業にとっては引き続き主要なゴールで、競合優位性のカギを握る。組織はデータアナリティクスとビジュアライゼーションを戦略的ケイパビリティとして埋め込むことを検討すべきである」

セマンティックトピックとビジュアライゼーションの機能を組み合わせて、検索結果を迅速に分析することにより、データ内のつながりが明らかになります。それにより、現在の理論が支持できたり、潜在的リスクが浮かび上がったり、さらには、研究プロセスのより早期に意外な考え方を追求するのに役に立つこともあります。それがさらには早く失敗して、安全性の問題を回避し、市場投入までの時間を短縮します。

良いニュースですか?2023年にもさらに進化を予定しています。RightFind Navigateの動作を確認したい方は、当社のチームにデモ版を予約してください。