06月02日
(月)
2025年
著作権コンプライアンスを遵守しつつ組織全体でAIの変革力を享受するには
By Beth Johnson
本ブログ記事は2024年8月21日に原文が投稿されたものの翻訳になります。
2024年のマッキンゼーの調査では、回答者の65%が、自社では少なくとも1部門で生成AIを常用していると述べていました。AIが今後、世界中の各業界に甚大な影響を及ぼし、効率および生産性の向上、イノベーションの促進に未曾有の機会をもたらすことは明らかです。企業は、業務の合理化、意思決定の改善、研究と発見の加速、継続的改善の文化の醸成にAIを活用することができます。
AIにより、ユーザーがコンテンツを利用する方法もまた変化しています。それにより著作権コンプライアンスに複雑さの層が新たに1つ加わりました。前出の2024年のマッキンゼーの調査によると、回答者の半数以上が、組織の生成AI利用にまつわるリスクとして「知的財産権侵害」を挙げていました。それよりも上位に挙げられたリスクは「アウトプットの不正確性」のみでした。
CCCがあらゆる規模の組織から聞いているのは、従業員は、コンテンツの利用にあたってどのような許諾が必要で、許諾が必要な場合はどのように得られるのかについて、常に認識しているわけではないということです。
CCCは、数十年にわたってコンテンツユーザーをサポートし、コンテンツの組織内利用を対象に、効率的で整合性の取れたライセンシングソリューションを提供してきました。CCCの年間契約型著作権ライセンス(JAC DCL)には、現在、合法的に取得されたコンテンツを組織内に限ってAIシステムに利用することについても、整合性の取れた一連の権利が含まれています。
AIの潜在的用途は非常に幅広く、多様です。以下に、JAC DCLに新たに含まれた組織内限定AI利用権を各部署がどのように活用できるかの例を挙げます。
研究開発
研究者は著作権で保護された大量の文献のレビューを行います。AIを活用したツールは、関係する論文の優先順位づけを行い、共通のテーマ、傾向、矛盾する結果を明確化して、文献分類とレビューを自動化します。
財務
アナリストはAIツールを採用して、研究論文、市場分析レポート、経済調査を迅速に要約、主要な所見を明確化して、データドリブンの意思決定を促進し、実行可能な結果に至るまでの時間を短縮できます。
競合情報分析
競争がますます激化するビジネス状況において、チームはAIツールを用いて、ニュースコンテンツと市場調査を分析し、市場の変化と顧客ニーズの迅速な理解、自社の市場ポジショニングの向上、競合の行動の予測と対応、および新たな成長機会の明確化につなげることができます。
コーポレートコミュニケーション
コーポレートコミュニケーション担当チームにとって、AIドリブンの視覚化ツールは、社内コミュニケーションに関して、明瞭性、エンゲージメント、および効果を向上させる強力な方法になります。AI を活用してビジュアルコンテンツの制作を自動化し、複雑な情報へのアクセスを容易にすることで、組織全体にメッセージをより効果的に伝えることができます。
責任あるAI利用はライセンシングから
さらに詳しくは、AIと著作権およびライセンシングのインサイトページをご覧ください。
著作権ライセンスでビジネスを前進
組織全体の従業員に情報を周知し、そのニーズに応える著作権コンプライアンス戦略を持つことにより、組織は、効率性の向上、コラボレーションの改善、著作権侵害リスクの最小化、そして究極的にはイノベーションと新しい発見の推進に向けて、足場を固めることができます。
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